生き生きとした中年女性
私が今回、KLMを利用して驚いたことがあります。
一つ目は、CAさんの背が高かったこと、そしてもう一つはCAさんがみんな明らかに私より年上であったことです。
日本でのCAのイメージは、若くてきれいな女性がやる華やかな仕事です。
しかし、オランダでは、経験と実績のある女性がやる仕事、という位置づけなのでしょうか。
若くはない女性たちが、機内で生き生きと仕事をしている姿が印象的でした。
私は常に思うのですが、若い人の魅力は若さだけ、本当に女性が魅力を増してくるのは、30代に入ってからだと思います。
少なくともヨーロッパには、30代以降の女性に「オバサン」と人を蔑むような言葉を使ったりはしません。
成熟した女性はみな「マダム」であり、マダムは若い女性よりも格上なのです。
私がリヨン近郊の町でMJと友達のご両親と食事をしたときのこと。
友達のママは恐らく50代ですが、ミニスカートにブーツを合わせ、非常にお洒落な格好で私の前に現れました。
素敵!と思いました。
誰がミニスカートを若者のものと決めたのでしょう?
女性として長年生きてきたからこそ堂々とできる着こなしです。
私はいつも、こういう年上の女性にインスパイアされます。
そして、自分も生き生きとした40代、50代を過ごしたいと思うのです。
日本の女性たちにも「オバサンだから」という理由で女性である誇りを失わないでほしいと思います。