カサ・ビセンス(6月5日)
グエル公園で長い時間を過ごしたあと、私は駅そばのベンチで休憩し、最寄りのフォンタナ駅に戻りました。
そして、そこにもう1軒、ガウディの建築物がありました。
「カサ・ビセンス」です。
フォンタナ駅から私のホテルがある方向とは逆に5分ほど行ったところに、その建物はありました。
これもまた個人の邸宅として建てられたものです。
しかし、周りとは明らかに違う鮮やかな色彩の外観で、私は通りすぎることなく、すぐにカサ・ビセンスを見つけることができました。
建築物を見る際、外壁の色というのは大変重要な鍵だと思います。
私が「グエル邸」に行った時に、すぐ建物を見つけられなかったのは、外壁が暗い色彩だったこともありました。
カサ・ビセンスはガウディ初期の作品ということですが、イスラム様式を取り入れた建物は、とてもきれいでした。
赤と青のタイルのバランスが絶妙で、私にとっては「カサ・バトリョ」や「カサ・ミラ」よりもむしろ好きな感じです。
ここは現在も個人邸宅であるため、中の見学は許されていません。
それでも周囲にはそこそこの人が集まっており、それぞれがカメラを構えてしきりに撮影をしていました。
勿論、私も可能な限り、タイルの一つ一つに至るまで真剣に撮影を続けていました。
外観は1周できるようにはなっていないので、表玄関をメインに撮影できるのみ。
そして私はスーパーに寄って、ホテルに戻りました。